地震・台風・大雨・感染症・システム障害——事業を止めかねないリスクは年々増えています。「うちは大丈夫」と後回しにされがちですが、いざという時に事業を続けられるかは、事前の"備え"があるかで決まります。その備えを計画にするのが事業継続力強化計画(BCP)です。
本記事では、経営の伴走支援を行う TRUSTEP JAPAN が、中小企業向けに事業継続力強化計画とは何か、なぜ今作るべきか、どう作るかを解説します。
・BCPは「災害時に事業を止めない・早く復旧する」ための計画
・国の認定を受けると、補助金の加点や税制・金融の優遇につながる
・完璧を目指すよりまず作って、毎年見直すことが大事
・策定は難しくない。要点を押さえれば数週間で作れる
1. 事業継続力強化計画(BCP)とは
事業継続力強化計画は、自然災害や感染症などの緊急事態に備え、「何を守り、どう事業を継続・復旧するか」をまとめた計画です。中小企業が作成した計画は、国(経済産業大臣)の認定を受けられる制度があり、認定を受けると各種の支援につながります。
2. なぜ今、作るべきなのか
での加点
の支援措置
金融機関の信頼
認定を受けるメリットは、単に「災害に備えられる」だけではありません。補助金の加点になるほか、税制や金融面の支援措置の対象になる場合があります。さらに、取引先や金融機関に対して「リスク管理ができている会社」という信頼を示せます。備えが、そのまま経営の武器になるのです。
3. 計画に盛り込む主な内容
- 想定するリスク:自社にとって影響の大きい災害・事象を特定する
- 守るべき経営資源:人(従業員の安全)・物(設備)・金(資金)・情報(データ)
- 初動対応:発災直後に誰が何をするか(安否確認・連絡体制)
- 復旧の手順:重要業務を、どの順番で、いつまでに再開するか
- 平時の備え:バックアップ・保険・訓練など、日頃からの準備
4. 完璧を目指さず「まず作って、毎年見直す」
BCPで最も多い失敗は、「立派なものを作ろうとして、いつまでも完成しない」ことです。最初から100点を目指す必要はありません。まずは要点を押さえた計画を作り、訓練や事業の変化に合わせて毎年見直していく——この運用こそが、いざという時に本当に使えるBCPになります。要点を押さえれば、策定自体は数週間で可能です。
5. データの備えは"最優先"
近年、災害と並んで事業停止の原因になっているのがシステム障害・データ消失・サイバー被害です。顧客データや会計データを失えば、事業の継続は困難になります。クラウドバックアップ、アクセス管理、復旧手順の整備は、BCPの中でも優先度の高い項目です。業務システムの安全な作り方は 議事録自動化の記事 等でも触れています。
6. まとめ
事業継続力強化計画(BCP)は、災害時に事業を止めない・早く復旧するための備えです。国の認定を受ければ、補助金の加点や税制・金融の優遇、取引先からの信頼につながります。完璧を目指すより、まず作って毎年見直すことが大切です。特にデータの備えは最優先で取り組みましょう。
「何から手をつければいいか分からない」という方は、認定経営革新等支援機関の TRUSTEP JAPAN にご相談ください。顧問・社外取締役コンサルティングで、リスク管理を含む経営の土台づくりを伴走します。
